ラダックの蒼い空、蒼い湖のようなカラムカーリ。

2024/10/29
writer： Moto
- お客さんとのエピソード

おはようございます。
Natural LoungeのMotoです。

まず今朝はこの写真からご覧ください♪

先日訪問したラダックにある湖のほとりから撮影した写真です。
写真の加工は一切なく、晴れた日は蒼い空がそのまま湖に映り、これだけの景色が目の前に広がります。

そして空からラダックを見渡すと、ヒマラヤ山脈の幻想的な風景を見ることができます。

僕らが扱うインド・カシミール織物を語る上でこの景色に触れないわけにはいきません。
カシミールは高い山々に囲まれた自然の要塞のような場所で、古くはシルクロードの要衝の地として栄えました。
今でも陸路で向かうには厳しい場所ですが、だからこそそこには独特の技術が根付きました。

それがカシミール織物です。
そしてカシミール織物のデザインは全て現地の人々がそのカシミールの大自然からインスピレーションを受けて生まれたデザインになります。
この自然なくして、世界中の人々を魅了する織物は生まれませんでした。

何百年も変わらない手法でカシミールで作られる最高級の織物。
そしてこの景色も何百年、何千年も昔から変わりません。

カシミール織物はこれだけ様々なものが発展してきた今の世の中で、変わることなく当時のまま残っている貴重な文化です。

空と湖の色は圧巻ですよね♪

そして今朝もこんな素晴らしい環境から生まれた至高の1枚をお届けしたいと思います。
まさにこのカシミールの深い青色とカシミールに咲く花々から生まれた逸品です。

圧巻の総刺繍。
瑠璃紺とシルバーグレイの色合いが、まさにカシミールの大自然を彷彿させる1枚です。
そしてこのストールにももちろん最高品質のラダック産パシュミナ原毛が使用されています。

素晴らしいですね！
そしてこのストールはただの刺繍ではありません。
このストールはカラムカーリと呼ばれる技法で制作されていて、ベースとなる生地の繊細な色使いには筆が用いられ、手描きで表現されています。

以前実際にカシミールを訪れた際、工房で製作中のカラムカーリを見せてもらった時の写真です。

もうほとんど仕上がっている状態ですが、この大きな台に貼った生地に筆で色付けしていきます。

当たり前ですがデザインが細ければ細いほど高い技術が必要です。

改めて、今日ご紹介しているストールを見てみましょう!

刺繍は言うまでもなく緻密です。
そしてベースとなる筆で色付けした部分も綺麗に仕上げられています。
グレイ、ブラック、ブラウン。
職人の技術が光ります。

裏面ももちろん素晴らしい出来栄えです。
よく見ると色と色の際が若干滲んでいるのが手仕事の証です。

いやーもうすご過ぎて見ているだけでため息がでます。笑

そして、このストールも室内と屋外では雰囲気が変わるんですよね。

「極み」

まさに極みという一言がしっくりくる1枚。

どんな巻き方でも素敵です。

圧倒的な存在感で、目をひくストール。
多くを語る必要はありません。

いやー本当に吸い込まれるような深い青。
原毛のパシュミナも紛れもない最上級品ですが、生地の色合い、そして刺繍ともに絶品です。
現地で買い付けをした際は、このストールを見て鳥肌が立ちました。

しかもこの1枚は大判サイズで仕上げられているんですよね！
ショールサイズではなく、一回り小さい大判サイズでこのクオリティーは数年に1枚見つかれば良いほど。

サイズ、品質、デザイン性、技術、そして希少性。
どれを取っても文句のつけどころのない現地のプロフェッショナルも認める一級品です。
いやー素晴らしい！

そしてこの1枚も実は前回、前々回とブログに登場していただいたKさんの元へ嫁入りが決まりました！
僕らも自信を持って送り出すこのカラムカーリ。
Kさんのコレクションとして一段と輝いて欲しいなと思います。
（Kさんありがとうございました！）

それでは今日も1日頑張りましょう！！

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Profile

Moto

1983年長野県生まれ。木曽在住。
Natural Lounge副代表、バイヤー。
気がつけばストールの奥深さに魅了され、世界中のストールを探している。
様々な国のストールを扱う中で、誰が、どんな場所で、どのように作っているのか、
現地訪問し生産者と直接対話して買付をするのがモットー。
特にインド人、イタリア人との相性は抜群。

趣味は地元である木曽で、キノコ採りや山菜採り、渓流釣りをして四季を満喫すること。
20代、30代と海外の様々な場所を訪れた経験から、今は地元に魅力を感じ地域の活動にも力を入れている。
あなたがつい”クスッ”と笑ってリラックスできるようなブログをお届けしたいと思っています。